股関節の構造や疾患について~淡路の整骨院MOIKIYA
大阪市東淀川区淡路のはりきゅう整骨院MOIKIYAです。
今回は股関節について詳しく書いていきたいと思います。
【股関節の構造】
股関節は体重を支えるために重要な関節で、高い安定性と広い可動性を持ちます。
股関節は寛骨と大腿骨からなり、寛骨側が凹で寛骨臼といい、大腿骨側が凸で大腿骨頭といいます。
寛骨は腸骨、坐骨、恥骨の3つの骨が結合した骨です。
多軸性の関節で球関節と呼ばれ屈曲、伸展、内転、外転、内旋、外旋と広い可動性を持ちます。
その広い可動性の安定性を保っているのが関節包や靭帯や筋肉などの軟部組織です。
靭帯には腸骨大腿靭帯、恥骨大腿靭帯、大腿骨頭靭帯などがあります。
股関節の凸側である大腿骨頭には内側および外側回旋動脈の分布と大腿骨頭靭帯動脈が分布しています。
大腿骨頭の栄養血管は関節包内にあるため、大腿骨頚部骨折などで頚部からの血行が断たれると大腿骨頭壊死が生じてしまいます。
【股関節に作用する筋と参考可動域】
股関節に作用する筋はたくさんあります。
股関節屈曲に作用する筋は大腰筋と腸骨筋の腸腰筋と大腿四頭筋の中の大腿直筋、縫工筋などがあります。
股関節屈曲とは脚を前方に上げる動作の事です。
参考可動域は125°
股関節伸展に作用する筋は半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋のハムストリングスと大きなお尻の筋肉である大殿筋です。
股関節伸展とは屈曲とは真逆で脚を後方に上げる動作の事です。
参考可動域は15°
股関節外転に作用する筋は中殿筋、小殿筋、大腿筋膜張筋です。
股関節外転とは脚を外に開く動作の事です。
参考可動域は45°
股関節内転に作用する筋は薄筋、長内転筋、短内転筋、大内転筋です。
股関節内転とは脚を内に閉じる動作の事です。
参考可動域は20°
股関節外旋に作用する筋は梨状筋、上双子筋、下双子筋、大腿方形筋、内閉鎖筋、外閉鎖筋などです。
股関節外旋とは脚を外に回す動作の事です。
股関節の内旋に作用する筋は中殿筋、小殿筋、大筋膜張筋の外転に働く筋肉と大内転筋です。
股関節内旋とは脚を内に回す動作の事です。
【大腿骨の角度】
大腿骨の頸部軸と骨幹軸の位置関係で頸体角と前捻角が決まります。
頸体角は正面から見て大腿骨頭中心と大腿骨頸部の中心を結ぶ軸と、大腿骨骨幹部の長軸とで作る角度です。
頸体角が小さいと内反股といい、成人では115°未満
頸体角が大きいと外反股といい、成人では140°以上
前捻角は上方から見て大腿骨頸部軸と大腿骨冠状面がつくる角度です。
通常は頸部は前方に捻れており、成人では15°~20°です。
【股関節にかかる荷重】
両脚立位時は片脚に体重の1/3
片脚立位時は片脚に体重の3倍
歩行時は片脚に体重の2~4倍
走行時は片脚に体重の4~5倍
【股関節の検査】
股関節の屈曲拘縮を検査するトーマステストがあります。
仰向けで寝てもらい、股関節の屈曲拘縮を検査する脚は伸ばしおきます。
反対側の股関節と膝関節を深く屈曲させます。
検査側の脚が持ち上がる角度で屈曲拘縮の度合いがわかる事になります。
股関節や仙腸関節の異常を調べるパトリックテストは
仰向けで寝てもらい、検査側の股関節を屈曲、外転、外旋し足部を反対側の脚に乗せます。
検査側の膝を床へ押し下げた時に疼痛が誘発されれば陽性となり股関節や仙腸関節の異常が疑われます。
また股関節の外転筋の筋力低下による異常所見として片脚立ちテストがあります。
後方から見て検査します。
通常は片脚立ちをしたとき軸足側の外転筋が収縮する事で骨盤が水平に保たれて体幹の軸は垂直を維持しています。
しかし軸足側の外転筋が筋力低下などで収縮力が低下していると脚を上げた側に骨盤が沈みます。
沈んだ骨盤とのバランスを保つために上半身の体幹部は軸足の方に傾きます。
これをトレンデレンブルク徴候といいます。
またトレンデレンブルク徴候の代償反応として軸足側に上半身の体幹部を傾けてバランスを取る事をデュシェンヌ徴候といいます。
【股関節の主な疾患】
大腿骨頭すべり症
ペルテス病
発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)
化膿性股関節炎
変形性股関節症
大腿骨頭壊死症
弾発股
寛骨臼形成不全
大腿骨寛骨臼インピンジメント
大腿骨骨折
股関節脱臼
■■□―――――――――――――――――――□■■ はりきゅう整骨院 MOIKIYA (もいきや)
【電話番号】 090-2286-8131 (ニーニーハローハイサイ♪)
【住所】 〒533-0032 大阪府大阪市東淀川区淡路5-11-26 ルネサンス1F
【アクセス】 阪急千里線淡路駅より徒歩6分 JR淡路駅より徒歩8分 阪急千里線下新庄駅より徒歩6分
【営業時間】 月・火・木・金/10:00~22:00 土/17:00~22:00 日・祝/15:00~22:00 ※最終受付時間は当日21:00まで
【定休日】 水曜
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大阪市東淀川区淡路のはりきゅう整骨院MOIKIYAです。
今回は股関節について詳しく書いていきたいと思います。
【股関節の構造】
股関節は体重を支えるために重要な関節で、高い安定性と広い可動性を持ちます。
股関節は寛骨と大腿骨からなり、寛骨側が凹で寛骨臼といい、大腿骨側が凸で大腿骨頭といいます。
寛骨は腸骨、坐骨、恥骨の3つの骨が結合した骨です。
多軸性の関節で球関節と呼ばれ屈曲、伸展、内転、外転、内旋、外旋と広い可動性を持ちます。
その広い可動性の安定性を保っているのが関節包や靭帯や筋肉などの軟部組織です。
靭帯には腸骨大腿靭帯、恥骨大腿靭帯、大腿骨頭靭帯などがあります。
股関節の凸側である大腿骨頭には内側および外側回旋動脈の分布と大腿骨頭靭帯動脈が分布しています。
大腿骨頭の栄養血管は関節包内にあるため、大腿骨頚部骨折などで頚部からの血行が断たれると大腿骨頭壊死が生じてしまいます。
【股関節に作用する筋と参考可動域】
股関節に作用する筋はたくさんあります。
股関節屈曲に作用する筋は大腰筋と腸骨筋の腸腰筋と大腿四頭筋の中の大腿直筋、縫工筋などがあります。
股関節屈曲とは脚を前方に上げる動作の事です。
参考可動域は125°
股関節伸展に作用する筋は半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋のハムストリングスと大きなお尻の筋肉である大殿筋です。
股関節伸展とは屈曲とは真逆で脚を後方に上げる動作の事です。
参考可動域は15°
股関節外転に作用する筋は中殿筋、小殿筋、大腿筋膜張筋です。
股関節外転とは脚を外に開く動作の事です。
参考可動域は45°
股関節内転に作用する筋は薄筋、長内転筋、短内転筋、大内転筋です。
股関節内転とは脚を内に閉じる動作の事です。
参考可動域は20°
股関節外旋に作用する筋は梨状筋、上双子筋、下双子筋、大腿方形筋、内閉鎖筋、外閉鎖筋などです。
股関節外旋とは脚を外に回す動作の事です。
参考可動域は45°
股関節の内旋に作用する筋は中殿筋、小殿筋、大筋膜張筋の外転に働く筋肉と大内転筋です。
股関節内旋とは脚を内に回す動作の事です。
参考可動域は45°
【大腿骨の角度】
大腿骨の頸部軸と骨幹軸の位置関係で頸体角と前捻角が決まります。
頸体角は正面から見て大腿骨頭中心と大腿骨頸部の中心を結ぶ軸と、大腿骨骨幹部の長軸とで作る角度です。
頸体角が小さいと内反股といい、成人では115°未満
頸体角が大きいと外反股といい、成人では140°以上
前捻角は上方から見て大腿骨頸部軸と大腿骨冠状面がつくる角度です。
通常は頸部は前方に捻れており、成人では15°~20°です。
【股関節にかかる荷重】
両脚立位時は片脚に体重の1/3
片脚立位時は片脚に体重の3倍
歩行時は片脚に体重の2~4倍
走行時は片脚に体重の4~5倍
【股関節の検査】
股関節の屈曲拘縮を検査するトーマステストがあります。
仰向けで寝てもらい、股関節の屈曲拘縮を検査する脚は伸ばしおきます。
反対側の股関節と膝関節を深く屈曲させます。
検査側の脚が持ち上がる角度で屈曲拘縮の度合いがわかる事になります。
股関節や仙腸関節の異常を調べるパトリックテストは
仰向けで寝てもらい、検査側の股関節を屈曲、外転、外旋し足部を反対側の脚に乗せます。
検査側の膝を床へ押し下げた時に疼痛が誘発されれば陽性となり股関節や仙腸関節の異常が疑われます。
また股関節の外転筋の筋力低下による異常所見として片脚立ちテストがあります。
後方から見て検査します。
通常は片脚立ちをしたとき軸足側の外転筋が収縮する事で骨盤が水平に保たれて体幹の軸は垂直を維持しています。
しかし軸足側の外転筋が筋力低下などで収縮力が低下していると脚を上げた側に骨盤が沈みます。
沈んだ骨盤とのバランスを保つために上半身の体幹部は軸足の方に傾きます。
これをトレンデレンブルク徴候といいます。
またトレンデレンブルク徴候の代償反応として軸足側に上半身の体幹部を傾けてバランスを取る事をデュシェンヌ徴候といいます。
【股関節の主な疾患】
大腿骨頭すべり症
ペルテス病
発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)
化膿性股関節炎
変形性股関節症
大腿骨頭壊死症
弾発股
寛骨臼形成不全
大腿骨寛骨臼インピンジメント
大腿骨骨折
股関節脱臼
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はりきゅう整骨院 MOIKIYA (もいきや)
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090-2286-8131
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大阪府大阪市東淀川区淡路5-11-26 ルネサンス1F
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阪急千里線淡路駅より徒歩6分
JR淡路駅より徒歩8分
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【営業時間】
月・火・木・金/10:00~22:00
土/17:00~22:00
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※最終受付時間は当日21:00まで
【定休日】
水曜
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